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超初心者のためのミキシング講座 / コンプレッサー編②【コンプレッサーのパラメータ】

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どもども。
コンプレッサー編第2回目の今回は、コンプレッサーのパラメータについて解説していきたいと思う。

コンプレッサーの主要なパラメータ

コンプレッサーのパラメータは初心者にとっては聞いたこともないような名前のものが多い。
狙った場所を上手に圧縮できるように、各パラメータが「音の圧縮」にどう関わっているのかをしっかりと理解しておきたい。
今回はWavesのRenaissance Compressor(R-Comp)を使って解説させてもらう。

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Threshold(スレッショルド)

コンプレッサーの作動条件を設定するパラメータ。
コンプレッサーはこのスレッショルドで設定した値より大きいレベルの音が入力されたときにスレッショルドを超えた部分を対象として音のレベルを圧縮する。

例えば、以下のような波形があったとすると、

te.001

スレッショルドを-6dBに設定した場合 → レベルが-6dBを超えた部分を対象に音を圧縮。

te.002

スレッショルドを-12dBに設定した場合 → レベルが-12dBを超えた部分を対象に音を圧縮。

te.003

といった感じになる。
気をつけたいのは、音を何dB圧縮するかというものではないという点。
例えば、レベルのピークが-6dBの波形にコンプレッサーを挿してスレッショルドを-3dBに設定したとしてもコンプレッサーは音の圧縮を行わない。

te.004

なので、プラグインにあらかじめ用意されているプリセットなどを使用する場合は、圧縮したい場所にスレッショルドの値がちゃんと届いているかに注意する必要がある。
よくある例としては、

何となくコンプを挿す。

プリセットを適当に選ぶ。

なんだか音が大きく聴こえるようになった。

コンプ簡単。

こんな場合。
プリセットを使ったときはコンプレッサーを挿したトラックのレベルメーターを確認してみてほしい。
もしもコンプレッサーを挿す前よりもレベルが大きくなっていた場合、コンプレッサーが適正に使われていない可能性がある。
っというのも、プリセットはこちらが用意した素材のことなど何も考えちゃいない。
場合によっては圧縮したい部分にスレッショルドが届いていない可能性があるわけだ。
コンプレッサーで音を圧縮した場合、圧縮によって小さくなったレベルをコンプレッサーのOUTPUT GAINで持ち上げる場合が多い。
プリセットも然り。
ということは、もしもスレッショルドが圧縮したい部分に届いていない状態だとしたら、圧縮をせずにOUTPUT GAINでレベルを大きくしただけの状態になってしまう。
これは、各トラックのレベルフェーダーでレベルを持ち上げるのと一緒。

te.005

・・・そりゃ大きく聴こえるわ。

っということである。
初心者にとってプリセットは非常に便利ではあるのだが、最低限スレッショルドが自分が圧縮したい部分に届いているかは確認をしたほうがいい。
そもそも自分が圧縮したい部分がどこなのかがわからないという人は、自分が何のためにコンプレッサーを挿しているのかがよくわかっていない可能性が高い。
「自分がどんな目的でコンプを挿したのか」、「どこを圧縮すればその目的を達成できるのか」を考えてみてほしい。
この辺りについては、この講座でも次回以降に解説していきたい。
また、これはネット上や雑誌の情報についても同じことが言える。

「スレッショルドは-◯dBに設定・・・」

っというような記述があった場合は、はたしてその設定で自分の潰したいところがきちんと潰せているのかを確認したほうがいい。

スレッショルドが無い場合も

ビンテージタイプのハードをモデリングしたコンプレッサーの場合、このスレッショルドをコントロールするパラメータが搭載されていない場合が多い。
こんな重要なパラメータなのに何故?っと思ってしまうが、厳密にはスレッショルド自体が無いというわけではなくあるにはあるが固定されているということだ。
こういったタイプのコンプレッサーの場合、スレッショルド値がコントロールできない代わりにINPUTレベルをコントロールするパラメータが搭載されている。

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このINPUTレベルをコントロールすることで固定されているスレッショルド値に波形をどれだけぶち込んでやるかを調整することで圧縮する場所を設定してやるわけだ。

te.006

Ratio(レシオ)

スレッショルドを超えた音をどのくらい圧縮するかを設定するパラメータ。
例えば、

レシオを2:1に設定した場合 → スレッショルドを超えた部分を1/2のレベルまで圧縮する。

te.008

レシオを4:1に設定した場合 → スレッショルドを超えた部分を1/4のレベルまで圧縮する。

te.009

レシオをInf(∞:1)に設定した場合 → 限りなくスレッショルドで設定したレベルまで圧縮する。

te.010

といった感じになる。
また、レシオの値を限りなく大きい値(INF、∞)に設定した場合、スレッショルドを超えた音は限りなくスレッショルドの値まで圧縮され、結果的にスレッショルド以上の音を出力しない状態になる。
これがいわゆるリミッターマキシマイザーと呼ばれるエフェクト。
逆にレシオの値が1に近くなるほど圧縮する量は小さくなる。