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超初心者のためのミキシング講座 / コンプレッサー編① 【コンプレッサーにできること】

超初心者のためのミキシング講座

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やってきました。
今回からのお題は、いつの時代もよくわからんエフェクト部門第一位に輝き続けるミキシング初心者の天敵、コンプレッサー

「効果がよくわからん」

「パラメータの意味がわからん」

などなど、苦手な人が多いエフェクトだったりもするが、ちゃんと理解すれば一部の耳の肥えた人間にしか使いこなせないようなすこぶる難しいエフェクトというわけでもない。
初回の今回はコンプレッサーがどんなエフェクトで具体的にどんな用途に使用されるのかを出来るだけわかりやすく説明してみようと思う。

コンプレッサーにできること

まず最初に知っておいてほしいことがある。
それは、

コンプレッサーにできることはたったのひとつしかない。

ということだ。
「音圧アップ」、「アタックの強調」、「グルーブコントロール」など、様々な目的で使用されるコンプレッサーだが、実はたった一つの機能しか搭載されていない。
ではそのたったひとつの機能とは何か?
それは「音の圧縮」だ。
ここで言う音とは音のレベルのことで、音を圧縮するということはすなわち音のレベルを小さくするということ。
つまりコンプレッサーは音のレベルを圧縮して小さくするエフェクトなわけである。

「バーカ。レベルを小さくしたいならレベルフェーダーでコントロールすればいいじゃねーか。」

「バーカ。なんであたしがあんたのごはんなんて作んなきゃなんないのよ。」

「バーカ。パパなんていらない!」

・・・まあ、各々言いたいことはあるだろうが・・・オレだって頑張って生きてるんだバカヤロウ
さて・・・確かにレベルフェーダーを下げてやれば音のレベルは簡単に小さくすることができるのだが、コンプレッサーとレベルフェーダーにはある決定的な違いがある。

例えば以下のような波形があったとする。

1

仮に一番レベルの大きい1打目の部分のレベルをだけを2打目以降と同じレベル(-6dB)まで小さくしたい場合を考えてみる。

2

レベルフェーダーを使う場合、単純に考えればレベルを-6dB小さくしてやればいいわけだが、その場合当然それに比例して2打目以降のレベルも-6dB小さくなる。

3

2打目以降のレベルをそのままにしておきたい場合は、1打目の時のみレベルフェーダーを下げて2打目以降はフェーダーを元の位置に戻してやればいい。

4

この手法は手コンプなどども呼ばれ、どうしてもレベルの大小差が大きくなりがちなボーカルソースなどを均一に聴こえるようにするために実際に使われる手法でもある(最近はDAWも普及しているので、オートメーションでレベルを書き込んでしまうのが一般的。)。

「なんだよ!やっぱりレベルフェーダーでなんとかなるんじゃねーかよ!」

と思ったかもしれないが実はそうでもない。
こういったレベルフェーダーでの調整が出きるのはレコーディング後の話。
コンサートや生放送の場合だとしたらどうだろう?
いつどこでレベルが上下するかわからないので、未来の見える人間でない限りレベルフェーダーでのコントロールは不可能と言える。

はい困った。

で、遠い昔にどっかのオッサンAがつぶやいた。(オバサンかもしれない。)

A「あー、コンサートや生放送のときにレベルがある一定ラインよりもデカくなったら自動でレベルを小さくしてくれるような機械があれば超便利なんだけどな~。」

で、どっかの偉大なオッサンBがそのわがままに付き合ってやった。(オバサンかもしれない。)

B「しょうがねえな。じゃ、レベルがある一定以上になったら自動でレベルを抑え込む機械を作ってやるよ。」

A「マジ?オメーすげーいいヤツじゃん。」

B「そのかわりお前ん家にあった〇田〇美の裏DVD貸してね?」

こうして誕生したのがコンプレッサーである。

・・・多分。

つまりコンプレッサーは、「ある特定の場所(レベルが大きい場所)」のレベルを小さくするために作られたエフェクトなわけである。
コンプレッサーとレベルフェーダーの違い、それは特定の場所のレベルのみを小さくすることが出来るという点だ。
先ほどの例で言えば、レベルが-6dB以上になる部分だけを圧縮して小さくするということが可能になる。

5

コンプレッサーにできることはこれだけ。
様々な目的で使用されるコンプレッサーだが、それらは全て「特定の場所の音を圧縮する」というたった一つの機能を応用することで実現されている。