ギター入力特化型オーディオインターフェース特集。

※この記事は2014年に書かれたものです。
最新の情報は以下を確認してください。

→【2018年】ギターレコーディング特化型オーディオインターフェース特集。

さて、今回はギター入力特化型オーディオインターフェース特集。
DTMを始めようと思っている人の中には、

オレはギターの録音だけ出来ればいいんだ!

という人も多いはず。
数年前までは、POD Farm(ソフトアンプシミュレーター)が付属するLine6の「Pod Studio」シリーズが有名だったが・・・。
iOSの普及やソフトアンプシミュレーターの普及により、ギター入力用オーディオインターフェースのラインナップもだいぶ変わってきている。

ということで、現役のギター入力特化型オーディオインターフェースを集めてみた。

iOS対応モデル

Line6 Sonic Port

人気ハードアンプシミュレーターPODシリーズでおなじみLine6のiOS機器専用ギター入力特化型インターフェース。
24bit/48kHzでの録音に対応し、ギター入力端子の他にミニステレオ・ライン入力、フォーン・モノ/ステレオ対応ギター/ラインレベル出力、1/8″ ミニステレオ・ヘッドフォン出力を備える。
無償提供のiOS用App「Mobile POD」を使用することにより、32アンプ、16エフェクト、16スピーカー・キャビネットのサウンドを利用可能。
また、サウンドプリセットも10,000以上搭載しており、手軽にiOS上でPODサウンドを鳴らすことが出来る。
iOS版のGarageBandやJその他のCoreAudio対応音楽アプリでレコーディングが可能。
30ピン、Lightningでの接続に対応する。

LINE6 Sonic Port VX

前述Sonic Portの上位機種。
最大の特徴は、プリアンプを装備したコンデンサマイクを内蔵している点。
これ一台でギターをはじめ、ボーカルからパーカッションサウンドなどの様々な音源をレコーディングすることができる。
マイクスタンド・アダプター付き卓上スタンドが同梱されているのもうれしい。
その他の基本性能についてはほぼほぼSonic Portと同じだが、こちらはゼロレイテンシーモニタリングにも対応している。
もちろん、無償提供のiOS用App「Mobile POD」を使用することにより、32アンプ、16エフェクト、16スピーカー・キャビネットのサウンドを利用可能。

Apogee JAM


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Mac用高級オーディオインターフェースで有名なApogeeのギター入力専用インターフェース。
通常のオーディオインターフェースとは異なり、ギター入力以外の端子は存在せず、MacもしくはiOS端末から入力された音が出力されるという仕組み。
CoreAudio対応、24bit/48kHzでの録音に対応する。
また、オートSoft Limit機能を搭載してしるので、入力レベルのコントロールがしやすいのがうれしい。
30ピン、Lightning、USB接続に対応し、Mac/iOS端末で使用可能。

Apogee JAM 96k

上記JAMの最新版。
こちらは24bit/96kHzでの録音に対応しており、音楽製作アプリに特化した回路設計でさらに高解像度でのレコーディングが可能となっている。
iOS端末接続で高解像度レコーディングがしたいユーザーはこちらのモデルがオススメ。
30ピン、Lightning、USB接続に対応し、Mac/iOS端末で使用可能。

IK Multimedia iRig HD

IK MultimediaのMac/iOS端末専用ギター入力特化型インターフェース。
飛ぶように売れたiRigの最新版で、デジタルでのやり取りが出来るようになったことで音質が飛躍的に向上した。
24bit/48kHzでの録音に対応し、タイプ的には前述のJAM同様、MacもしくはiOS端末から入力された音が出力される1in0outのインターフェース。
こちらはシンセサイザーやキーボード、ミキサーなどからのライン・レベル信号にも対応している。
IK Multimediaは、前々からiOS端末がらみのアプリや製品には力を入れており、無償提供されているアンプシミュレーターアプリAmplitube Freeを使えば、様々なアンプ、エフェクターのサウンドを手軽に楽しめる。
また、Amplitube Freeにはシングルトラックレコーダー機能もついているので、手軽にレコーディングも可能。
さらに、iRig HDオーナーは、アプリ内購入では手に入らない4つの限定ギアが使用できたり、Mac版のAmplitube metalが無償提供されるといった特典もついてくる。
30ピン、Lightning、USB接続に対応し、Mac/iOS端末で使用可能。

IK Multimedia iRig PRO

同じくIK MultimediaのMac/iOS端末専用小型オーディオインターフェース。
24bit/48kHzでの録音に対応し、こちらもMacもしくはiOS端末から入力された音が出力される1in0outのインターフェース。
XLR/標準ジャック、コンボ・コネクターを採用しており+48Vファンタム電源も搭載。
ギター/ベースはもちろん、シンセ等のライン接続のほかにコンデンサマイク等の接続にも対応する。
また、MIDIインターフェース機能も備えており、MIDIキーボードを接続してアプリやソフト音源の演奏も可能。
まさにオールインワン小型インターフェースである。
付属ソフト、アプリも豪華で、
Mac : AmpliTube Metal、T-RackS CS Classic、SampleTank XT
iOS : AmpliTube FREE for iOS→Metal Wアンプ、Metal 150アンプ、Wharmonatorストンプ、X-Flangerストンプ
SampleTank FREE→48のボーナス音色
iGrand Piano FREE→Grand Piano 1、Upright Piano 1、Rock Grand 、4オクターブの音域制限解放
となっている。
30ピン、Lightning、USB接続に対応し、Mac/iOS端末で使用可能。

ソフトアンプシミュレーター付属モデル

Line6 POD STUDIO GX


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人気ハードアンプシミュレーターPODシリーズでおなじみLine6のギター入力用オーディオインターフェース。
24bit/96kHzでの録音に対応した1in1outのシンプル構成。
ソフトアンプシミュレータープラグイン「POD Farm」が付属し、23種類のアンプ、29種類のキャビネット、29種類のエフェクター、6種類のマイクプリが使用できる。
ASIO、CoreAudio、WDMに対応し、USB2.0接続でWin/Mac環境に対応する。

POD STUDIO UX1


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同じくLine6のオーディオインターフェース。
1in1out構成のGXに対して、こちらはXLR端子も備えた2in2out構成になっており、XLR接続のマイクも接続可能。
ダイレクトモニタリングなどの機能を内蔵しており、上記GXにいくつかの機能を追加したような製品。
GX同様、「POD Farm」が付属し、23種類のアンプ、29種類のキャビネット、29種類のエフェクター、6種類のマイクプリが使用できる。
ASIO、CoreAudio、WDMに対応し、USB2.0接続でWin/Mac環境に対応。

POD STUDIO UX2


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UX1の兄貴的製品で、こちらも2in2outのオーディオインターフェースだが、XLR接続にファンタム電源を装備しており、コンデンサーマイクも繋いですぐに使うことが出来る。
また、デジタルアウト(S/P DIF)も装備しており、様々なニーズに応えられる仕様になっている。
同じく、「POD Farm」が付属し、23種類のアンプ、29種類のキャビネット、29種類のエフェクター、6種類のマイクプリが使用可能。
ASIO、CoreAudio、WDMに対応し、USB2.0接続でWin/Mac環境に対応。

その他のギター入力にオススメのオーディオインターフェース

MACKIE ONYX Blackjack


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ミキサーで有名なMACKIEの2in2outオーディオインターフェース。
「なぜここでこいつを紹介するの?」
という人もいるかと思うが、このONYX Blackjackは、同社のコンパクトミキサーONYX1640等で使用されているマイクプリを搭載している。
このマイクプリが好きなギタリストも多いはず!というのがその理由。
このONYXのマイクプリ、いかにもバンドマンが好きそうなパンチの効いた太い質感が特徴。
個人的に非常に好きな製品なので紹介させていただく。
スペックとしては、24bit/48kHzの録音に対応した、XLR/TRS コンボジャック2基搭載の2in2outのオーディオインターフェース。
Win/Mac対応。

オーディオインターフェース機能搭載ハードアンプシミュレーター

当然、こういう選択肢もありますね。
最近のハードアンプシミュレーターはオーディオインターフェースの機能を備えている。
ということで、ここではハードアンプシミュレーターの名器Line6 PODシリーズを紹介。
そのアンプモデリング技術の高さについてはもうみなさんご存知ですよね?

Line6 POD HD500X

ご存じLine6のアンプシミュレーターPODシリーズの最新版。
PODシリーズは、ハードアンプシミュレーターとしては間違いなく実力、人気共にNo1。
30種類のアンプ、29種類のプリアンプ、17種類以上のキャビネット、8種類のマイク、100種類以上のエフェクターを搭載。
ライブでも使いこなせるエクスプレッションペダルやフットスイッチ内蔵モデル。
オーディオインターフェースの機能としては、USB2.0での接続で24bit/48kHzでの録音に対応しているので、ギターのレコーディングもデジタルハイクオリティで行える。

Line6 HD Pro X

31種類のアンプ、29種類のプリアンプ、18種類以上のキャビネット、8種類のマイク、100種類以上のエフェクターを搭載。
様々な入出力を備えており様々な用途に対応するPODシリーズのフラッグシップモデル。
オーディオインターフェースの機能としては、HD 500X同様、USB2.0での接続で24bit/48kHzでの録音に対応しているので、ギターのレコーディングもデジタルハイクオリティで行える。

まとめ

さて、いかがだっただろうか?
こうしてみると、Win環境向けの製品のリリースがかなり減っており、iOS対応の製品が増えてきているのが伺える。
この辺は時代の流れ、ただの流行ですな。
Winユーザーは一般的なオーディオインターフェースを準備すればいいだけのことなので気にするほどのことでもない。
リーズナブルなモデルは他にもたくさんある。

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オススメのオーディオインターフェース

ま、いずれにしてもオーディオインターフェースとしての機能は当然一般的な製品に比べると見劣りするのが事実だが、エレキギターをレコーディングするだけの用途に92kHzや192kHzなどというサンプリングレートのオーディオインターフェースが本当にいるだろうか?
16bit/48kHzというオーディオ解像度を甘くみてはいないだろうか?
作品のクオリティを上げるためには、予算を有効に使うことも重要。
ギター以外はボカロを中心にすべて打ち込みというユーザーが無理にハイスペックのオーディオインターフェースを準備する必要はないのである。
デジタルで2MIX(バウンス)する分には音質に変化はないわけだし。
その分音源やエフェクトに予算をまわした方が作品全体のクオリティは上がるだろうし、何より気持ちよくDTMが出来るだろう。