【2023年版】オススメのモニタ向けヘッドホン

MDR-M1ST

ソニーとソニー・ミュージックスタジオが共同開発したこの先何十年の音楽業界の「リファレンス」になるべく開発されたハイレゾ音源対応の業務用スタジオモニターヘッドホン。
後述の900STと比較すると広い音場で空間を捉えやすい。
個人的には噂通り少し低域びいきなバランスな気がするが中高域の邪魔になるわけでもなく見たい場所がみれると言った印象。
解像度は申し分なし。
耐久性も高い設計で着脱式ケーブルを採用しており補修性も高い。

MDR-CD900ST

ハンパない普及率を誇る超有名モニタヘッドホン。
実はここまで普及している理由は「音質」ではなく補修性が高い劣化した部品の交換がしやすいかららしい。
音質は非常にクリアで音像は非常に近い。
細かい音像、エフェクトのかかり具合の調整をするにはもってこい。
一方で、低域が弱い、中高域が耳に刺さるなんて声も多いが、比較対象としてもよく出てくる代物なので一本持っておくことをオススメする。

AKG K240MK2

圧倒的に安価なド定番セミオープン型モニタヘッドホン。
さすがに2~3万クラスと比較してしまうと解像度や空間表現能力に差があるが900STよりも低域は確認しやすい。
900STよりもマイルドで自然なヌケのあるキャラクターで耳も痛くない。

YAMAHA HPH-MT8

大人気だったHPH-MT220の後継機にあたるYAMAHAのリファレンスヘッドホン。
「ザ・フラット」って感じでクセも色も一切感じないといった印象。
そして十分な情報量。
近すぎず遠すぎずの適度な距離感にすぅーっと伸びる広い音場。
そこで各帯域の音が淡々と鳴っている印象。
聴いていてもダントツでつまらなかったが、きっとこれこそが「リファレンス」にふさわしいと思える一品。

audio-technica ATH-M70x

海外で人気のMシリーズのフラッグシップモデル。
決して周波数特性がフラットという機種ではないが、こいつの中高域の情報量は驚異的。
空間表現能力も驚異的でゴチャゴチャしている部分が丸見え。
他のヘッドホンで聴こえなかった音が面白いくらい見つかる。
くっついてしまったり、隠れてしまっている音もこいつなら一つ一つしっかりと確認できる。
但し、中高域が耳に張り付いてくるタイプなので低域のモニタリングはやりやすいとは言えない。
「低域もある程度見える超高解像度版900ST」といった感じ。

audio-technica ATH-R70x

audio-technica初のプロ用オープン型リファレンスモデル。
開放型ならではのリッチな低音がGood。
空気感があってスピーカーの鳴りに近い。
周波数特性は決してフラットではないが、強めに出てくる低域に負けない絶妙なバランスで中高域が鳴っている。
情報量はズバ抜けて高いとは言えないが低域の確認やクラブミュージック等の製作には重宝する一品。

ADAM SP-5

モニタスピーカーSシリーズAシリーズで高い評価を得ているADAM AUDIOのスタジオヘッドホン。
ULTRASONEのS-LOGIC Plusという技術を採用しておりスピーカーに近い音場を実現している。
解像度が非常に高くクリアなサウンド。
空間表現能力も驚異的でミックスしやすい。
周波数特性はフラット且つ高域がすうっと伸び続けていく印象で臨場感、空気感がものすごい。
全ての帯域を奥の奥まで確認することができる。
が・・・高い。
「金?そんなもんいくらでもあるわい」って人にオススメ。