どもども。
今回はハイスペックオーディオインターフェース特集。
最近はコンパクトモデルでもかなりのハイスペックマシンが存在するが、今回はとりあえずラックサイズの製品をご紹介。
基本的にどれも超多入力に対応する我々DTMerにはオーバースペックが否めないモノばかりだが、ブランドの技術が惜しみなくぶち込まれているハイエンドモデルってのはやっぱり入出力音が全然違う。
音の輪郭や分離性、レンジの広さ、解像度、透明感、音楽性・・・ビックリするくらい違うんですわ。
宝の持ちぐされと言われようが、「で、それ買ってどんな成果があったの?」と冷たい突っ込みをうけようが、あったほうが素敵なDTMライフを送れるんですわ!
音楽ってのは自己満足も大切なんですわ!
RME Fireface UFX II
ドイツの放送機器メーカーRMEのフラッグシップUSBオーディオインターフェース。
言わずと知れた全DTMer憧れの一台。
そのクリアな入出力音は各方面で高い評価を得ており、リスニング用のDACとして使用するオーディオマニアも多い。
最大24bit/192kHzのオーディオ解像度、アナログ入力×12(マイクプリ4基)、アナログ出力×12、最大で30chの入出力に対応。
正直言ってDTMerに30in30outなんていらないわけだが、そのサウンドクオリティの高さ故、いつの時代も最高峰オーディオインターフェースの座に君臨し続けている。
デジタルミキサーTotalmix FXも備えており、各チャンネルにEQ、Lowカット、コンプレッサー、リバーブ等のDSPエフェクトも装備。
PRISM SOUND Titan
Neveから独立したエンジニアらによって設立された最高級オーディオブランド『Prism Sound』のUSBオーディオインターフェース。
FireWire接続オーディオインターフェースの名機『Orpheus』より継承された比類のない最高級の音質には定評がある。
最大24bit/192kHzのオーディオ解像度、アナログ入出力×8、デジタル入出力×10、最大18chの入出力に対応。
アプリでコントロール可能な内部ミキサーも装備。
オーディオI/Oとしての基本的な機能しか搭載していないにもかかわらず価格はダントツでトップ(笑)
拡張カードを挿入することで、Pro Tools | HDX, HD Nativeシステムとの直接接続も可能。
どちらかと言えばクリアというよりもリッチでウォーミーな出音・・・らしい。
ANTELOPE AUDIO Orion Studio Rev. 2017
発売と同時に爆発的人気となったFPGA FX搭載オーディオインターフェース『Orion Studio』の第二世代(2017Ver.)。
最大24bit/192kHzのオーディオ解像度に対応しClass-Aマイクプリを12基搭載。
プロレベルでのバンドレコーディングも可能。
最大の特徴はFPGA(超簡単に言ってしまえば並列処理のDSP)。
ゼロレイテンシーの内部ミキサーを4つ使用することができる他、往年の名機をエミュレーションした数十種類のハイクオリティFPGAエフェクトが使用可能(テープサチュレーション、プリアンプ、ギターアンプ、コンプレッサー、イコライザー、リバーブ)。
ただし、これらのエフェクトはいわゆるプラグインエフェクトではないので注意。
プラグインエフェクトのようにDAW上でコントロールするためには別売りの『afx2daw』が必要となる。
また、このafx2dawはUSB接続では使用不可だったり、Protoolsで48kHz より高いサンプルレートをサポートしていなかったり、インサート数に限りがあったり、オフラインバウンスが出来なかったりする。
クリアなサウンドとエフェクトのクオリティは非常に秀逸だが『FPGA FXはプラグインエフェクトではない』ということは覚えておいたほうがいい。
Thunderbolt & USB接続に対応。
MOTU 1248
DP10、828でおなじみの老舗オーディオブランドMOTUのフラッグシップオーディオインターフェース。
最大24bit/192kHzのオーディオ解像度に対応し、Thunderbolt、USB接続に加え、AVBイーサネット接続にも対応する。
32in34out、AVB対応など、DTMerにとっては100%オーバースペックではあるが、世界最高レベルの低ジッターを誇る高性能DAC、ESSテクノロジー社SABRE32 Ultraを採用するなど、その秀逸したクリアなサウンドゆえ非常に人気が高い一品。
ワイヤレスコントロール可能なDSPエフェクト搭載48chデジタルミキサーとしても機能。
各入力チャンネルにアナログモデリングEQと、PEAK / RMS選択可能なクラシックコンプレッサーを装備、グループおよびメインのミックスバスにはTeletronix LA-2AをモデリングしたMOTU Levelerを装備している。
その他、ドラム録音や複数のボーカル録音時に役立つ3つのグループと1つのリバーブ専用グループ、メインミックスバスおよび個別のモニターバスも装備。
Universal Audio Apollo X6
Neve、Studer、Manley、API、Ampex、SSL、Lexicon、Fender、Marshallなどの伝説の名機を驚異的なクオリティで再現するUniversal AudioのUAD-2プラグインを使用できるUAD DSPチップを6基搭載した16in22outオーディオインターフェース。
最大24bit/192kHzのオーディオ解像度に対応し、Unison対応マイクプリアンプを2基搭載している。
Unisonは対応プラグインを挿入することでApolloのインピーダンスを物理的に再設定し、オリジナルハードウェアのコンポーネントレベルでの動作を含めた音色を正確にキャプチャーする技術。
アナログエミュレーション技術は他を圧倒するが、UAD-2プラグインは一個数万円の単品販売なのでそれなりの出費は覚悟しておいたほうがいい。
Thunderbolt3接続。
どちらかと言えばクリアというよりもウォーミーな入出力音。
まとめ
いかがだっただろうか?
まあどれも一般ピーポーが平常心でポチれる金額ではないが、導入によって得られるモノ(自己満足)は。
個人的なイチオシはANTELOPEのOrion Studio(サウンド目当て)。
ニオシがRMEのFireface UFX II(サウンド目当て)。
サンオシがUniversal AudioのApollo X6(UAD-2狙い)。
ちなみに、PRISM SOUNDのTitanについては筆者自身視聴したこともなければ見かけたこともない。
・・・だれかが持っているという話も聞いたこともない(笑)
金が余ってしょうがないというそこのあなた。
買って感想を聞かせてください。
・・いや、僕にプレゼントしてください。
・・・いや、僕の嫁に「ダンナにもう少しやさしくしてやったら?」って言ってやってください。