どもども。
今回は駆け出しDTMerやボカロPにピッタリの比較的リーズナブルなオーディオインターフェース特集。
4年ほど前にも同じテーマで特集記事を書いたが、各ブランドのラインナップも大分変わってきたので改めてまとめていみた。
侮ることなかれ。
最近のリーズナブルオーディオインターフェースはかなりハイスペックですぜ?
Steinberg UR12
人気DAW「Cubase」でおなじみSTEINBERGのコンパクトオーディオインターフェース。
超低価格ながら最大24bit/196kHzでのオーディオ入出力に対応している。
入力には、Yamahaの誇るマイクプリアンプD-PREを搭載したXLR端子とTS端子をそれぞれ1つずつ搭載。
コンデンサーマイクからギターまであらゆるレコーディングに対応。
ダイレクトモニタリングスイッチやループバック機能も搭載。
また、人気のDAW「Cubase」の機能限定版である「Cubase AI」が付属するため、DAW・音楽製作ソフトを持っていない初心者の方でも、これさえ買えばすぐにDTMを始めることができる。
DTMを楽しみたいユーザーの入門オーディオインターフェースとしてオススメの一台。
Cubaseはボーカロイドとの連携に関しては今のところ敵なしなので、ボカロ目的でDTMを始めたいユーザーにもオススメ。
さらに、iPadへの接続も可能となっており、同社のiPadアプリ「Cubasis」でのレコーディングなども可能。
オーディオ解像度:最大24bit/192kHz
入出力:2in2out
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Cubase AI
Steinberg UR22
上記UR12の上位モデル。
マイクプリ付きのXLR/TRSのコンボ端子を2基搭載。
同じく「Cubase AI」付属。
オーディオ解像度:最大24bit/192kHz
入出力:2in2out
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Cubase AI
TASCAM US-366-CU
TASCAMの人気オーディオインターフェース。
デジタル入出力にも対応し、合計6in6outの入出力、24bit/192kHzでのオーディオ入出力に対応。
マイクプリ内蔵XLR、TRS、RCA入力端子を装備しており、コンデンサーマイクからギター、ラインなどあらゆる入力に対応。
また、DSPミキサーを内蔵しており、入力音にコンプレッサー、ノイズサプレッサー、ディエッサー、エキサイター、3バンドイコライザーをかけることができる。
モニター音にリバーブをかけることもできるので、ボーカル録音のモニタリングもしやすい。
さらに、生放送向けのモードという機能も搭載。
付属するDAWが「Sonar LE」から「Cubase LE」に変更になった(戻った)。
他メーカーの追従や価格上昇もあり、一時ほどコスパの高さを感じられなくなってしまった感がある。
オーディオ解像度:最大24bit/192kHz
入出力:最大6in6out
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Cubase LE
TASCAM US-1×2-CU
こちらもTASCAMのコンパクトオーディオインターフェース。
Ultra-HDDAマイクプリアンプ搭載のXLR端子、TRS、RCA入力端子を装備しており、コンデンサーマイクからギター、ライン接続まであらゆる入力に対応。
最大24bit/96kHzのオーディオ入出力対応でダイレクトモニタリング機能も搭載。
UA366が24bit/192kHzなのに対してこちらは24bit/96kHzだが、ぶっちゃけ192kHzというサンプリングレートは全てのユーザーが求めるスペックではないとも思う。
経験者はご存知かと思うが192kHzでのレコーディングは重すぎてその後の処理も大変(笑)
そういった部分を削ぎ落とし、音質などに関わる基本的な部分の性能向上をローコストで実現した製品。
Win/Macの他にiOS端末への接続にも対応している。
こちらも「Cubese LE」が付属。
オーディオ解像度:最大24bit/192kHz
入出力:最大2in2out(プリアンプは1基)
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Cubase LE
TASCAM US-2×2-CU
上記「US-1×2-CU」の上位モデルでUltra-HDDAマイクプリアンプ付XLR/TRS(TS)コンボ端子を2基搭載している。
その他、1×2は出力端子がRCAなのに対してこちらはTRS、MIDIinoutを装備しているなどの違いがある。
同じく「Cubese LE」付属。
オーディオ解像度:最大24bit/96kHz
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
入出力:最大2in2out
付属ソフトウェア:Cubese LE
Focusrite Scarlett Solo G2
Focusriteはチャンネルストリップやマイクプリアンプで高い評価を得ている英国のブランド。
ScarlettシリーズはそんなFocusrite社製の高性能マイクプリを搭載したコンパクトタイプオーディオインターフェース。
G2にバージョンアップし、さらなる音質の向上と超低レイテンシー環境を実現。
Scarlett Soloは、最大24bit/96kHzのオーディオ入出力に対応する2in2outのシンプル設計。
マイクプリ付XLR端子とハイインピーダンス切替可能な楽器TRS(TS)端子を搭載しており、コンデンサマイク、ギター、その他の楽器などあらゆる入力に対応する。
オーディオ解像度:最大24bit/96kHz
入出力:2in2out
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Pro Tools | First – Focusrite Creative pack
Focusrite Scarlett 2i2 G2
上記Scarlete Soloのマイクプリアンプ2基搭載モデル。
オーディオ解像度:最大24bit/96kHz
入出力:2in2out
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Pro Tools | First – Focusrite Creative pack
PreSonus Studio 2|6
XMAX-Lソリッドステート・プリアンプとハイエンドA/D/Aコンバーターを搭載したPreSonusのコンパクトオーディオインターフェース。
XLR/TSコンボ端子を2基搭載しておりコンデンサーマイクからギター、ラインとあらゆる入力に対応。
最大24bit/192kHzのオーディオ入出力に対応しヘッドフォンでのモニタリング中に2種類のミックスを切り替えることが可能なキュー・ミックス機能なども搭載。
人気DAW「Studio One Artist」の他、Plugin Alliance、Lexicon、Klanghelm、Output、Arturiaと連携した「Studio Magic」が付属。
SPL Attacker、Mäag Audio EQ2、Brainworx bx_opto、Lexicon MPX-i Reverb、SDRR 2、Movement、Analog Lab Liteの7つの豪華なプラグインが付属し、これらは「Studio One Artist」でも使用することが可能な仕様となっている。
ただし、それ以外の他社製プラグインを「Studio One Artist」で使用したい場合は追加料金を支払うか上位モデルにアップグレードする必要があるので注意。
他社製プラグインを使う予定&DAWも無料で済ませたいという人は「Cubase AI」 or「Cubase LE」が付属するものをチョイスしたほうが無難。
オーディオ解像度:最大24bit/192kHz
入出力:2in4out
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Studio One Artist、Studio Magic
PreSonus AudioBox iOne
またまたPreSonusのiOS端末接続に対応したコンパクトオーディオインターフェース。
1in2outのシンプル設計で最大24bit/96kHzのオーディオ入出力に対応する。
XLR/TSコンボ端子搭載でコンデンサーマイクからギター、ラインとあらゆる入力に対応。
付属ソフトウェアは同様に「Studio One Artist」、「Studio Magic」。
SPL Attacker、Mäag Audio EQ2、Brainworx bx_opto、Lexicon MPX-i Reverb、SDRR 2、Movement、Analog Lab Liteなど7つの豪華なプラグインが付属し、これらはStudio One Artistで使用することが可能。
それ以外の他社製プラグインをStudio One Artistで使用したい場合は追加料金を支払うか上位モデルにアップグレードする必要があるので注意。
オーディオ解像度:最大24bit/96kHz
入出力:1in2out
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Studio One Artist、Studio Magic、Capture Duo
PreSonus AudioBox iTwo
前述「AudioBox iOne」の2in2outバージョン。
プリアンプ付XLR/TSコンボ端子が2基搭載されている。
オーディオ解像度:最大24bit/96kHz
入出力:2in2out
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Studio One Artist、Studio Magic、Capture Duo
M-Audio M-TRACK 2×2
M-Audioの2in2outオーディオインターフェース。
クリスタル・プリアンプを搭載したXLRコンボ入力端子が2基、ハイインピーダンス専用1/4”入力端子を2基装備しており、コンデンサマイク、ギター、ライン入力まであらゆる入力に対応。
最大24bit/192kHzのオーディオ入出力に対応。
ダイレクトモニター機能も搭載。
「Cubese LE」が付属。
オーディオ解像度:最大24bit/192kHz
入出力:2in2out
接続方式:USB-C(USB-Aも接続可能)
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Cubase LE、Xpand!2、Strike、Mini Grand、Creative FX Collection
MACKIE Onyx Artist 1.2
バンドマンの大好物Onyxマイクプリアンプを搭載したMACKIEのコンパクトオーディオインターフェース。
Onyxマイクプリアンプ搭載のXLR端子のほかHi-Z入力対応可能な1/4インチTRS端子を搭載しており、コンデンサマイク、ギターまであらゆる入力に対応。
最大24bit/192kHzのオーディオ入出力に対応。
付属DAWは無料DAWの金字塔「Tracktion T7」。
さらにEQ、コンプレッサー、リバーブ、ディレイ、リミッターなど16種類DAW Essentials Collectionも付属。
その他、ダイレクトモニタリング回路も実装。
オーディオ解像度:最大24bit/192kHz
入出力:1in2out
接続方式:USB2
電源:USBバスパワー
付属ソフトウェア:Tracktion T7、DAW Essentials Collection
まとめ
いかがだっただろうか?
こうやってまとめてみるとこのクラスでも24bit/192kHz対応、DAW付属が当たり前になってしまったのがわかる。
ホントすごい時代だ。
まあ48kHzよりも192kHzのほうが間違いなく良い結果を得られるという単純なものでもないし、個人的にこのクラスのオーディオインターフェースは、入力、出力共に極端に音質が良いor悪いというものは無いと思っているので、この価格帯のオーディオインターフェースを選ぶときは付属するDAWやエフェクトなどの付加価値でチョイスするのが得策だと思う。
既にDAWやプラグインエフェクトを持っているというのであればそれらの恩恵をうけるのはちょっと厳しいが、やっぱりオススメは「Cubase AI」or「Cubase LE」付属のモデルだろうか。
人気のDAWなので情報量も豊富だし、スペック面もかなり優秀。
さらには他社製のプラグインも使用出来るので拡張性も高い。
「Studio One Artist」もDAWとしてはかなり優秀なんだが、他社製のプラグインを使用するためには有料で上位版にアップグレードするか追加料金を支払ってアドオンを購入しなければならない。
これはかなりのマイナスポイント。
で、その代わりにPreSonusの製品には「Studio Magic」たるものがバンドルされており、それらは「Studio One Artist」でも使用することが可能となっているのだが・・・。
いっそのこと「Studio One Artist」も他社製プラグインを使用できるようにすればいいのに。
・・・と言いたいところだが、
これらはあくまでオマケなわけで・・・
製品としての価値を求めるのであればそれなりに金を払うべきなわけで・・・
Cubase AIとLEがちょっとおかしいだけで・・・
ただ、付属DAW目的でチョイスする場合は、今後、そのシリーズのDAWに長いことお世話になる可能性が高いということは覚えておいた方がいい。
使いなれたDAWから他のDAWに乗り換えるのって結構大変。
操作を覚える&慣れるまでの時間を考えると無駄以外のなにものでもない。