どもども。
今回はディレイのパラメータについてウンチクってみる。
ここではWavesのH-Delayを使って解説してみるが、他のプラグインでもほぼほぼ同じ名前のパラメータが搭載されているのでご安心を。
Delayの主要なパラメータ
Delay(Delay Time)
生成した遅延音の発音タイミングを調整するパラメータ。
値を大きくすれば大きくするほど遅延音の発音タイミングは遅くなる。
H-Delayの場合、ノブを回すことで値を変化させる仕様だが、単位に「MS(1/1000秒)」、「BPM」、「HOST」の3種類が用意されている。
楽曲のBPMに合わせて遅延音を生成したい場合は「HOST」を選択すれば、ホストアプリケーション(DAW)で設定している楽曲のBPMと同期される。
ちなみに「BPM」や「HOST」を選択した時に出てくる「1/4」、「1/8」という数値の意味は設定したBPMでの四分音符、八分音符という意味。
「D」「T」は付点、三連符を指し、「1/8D」なら付点八分音符、「1/8T」ならいわゆる一拍三連を指す。
Feedback
遅延音をいくつ生成するかを調整するパラメータ。
フィードバック100%にすると遅延音が無限に繰り返される状態になる。
100%より値を小さくしていくと、時間の経過と共に遅延音の音量が徐々に減衰していく。
0%にすると遅延音が1回のみ発生するようになる。
今回紹介するH-Delayの場合、100%でもほんのちょっとずつ音量が減衰していくようだが、まあそのへんはブランドや機種によると思ってほしい。
また、100%より大きい値が用意されてる機種の場合、100%以上になると遅延音の音量が徐々に増幅するようになる。
Filters(HiPASS,LoPASS)
生成した遅延音の音色を加工するためのフィルタ(EQ)。
HiPASS(ハイパス)とLoPASS(ローパス)が用意されており、必要に応じて遅延音の周波数特性を加工できる。
ディレイは良くも悪くも原音に忠実に遅延音を生成する。
原音のみを聴いた場合に何の問題もなくても、原音にそっくりな遅延音を複数個重ねると耳障りな高域が目立つようになったり、低域がモコったり、音楽的によくない現象が起きる可能性がある。
この現象に対応するためにディレイにはハイパスフィルタやローパスフィルタが用意されている場合が多い。
Dry/Wet
「原音」と「遅延音」の出力レベルを調整するパラメータ。
センドで使用する場合はWet100%の状態で使用する。
インサートで使用する場合は原音と遅延音のバランスを確認しながら値を調整する。
※センドとインサートについてはこちらの記事をチェック。
Ping Pong
ピンポンディレイモード切替スイッチ。
いわゆるピンポンディレイ(※)として使用できる。
※遅延音が右→左→右→左と交互に発生するディレイのこと。
まとめ
っとまあこんな感じ。
今回紹介したH-Delayには他にもいろんなノブがあるのだが、まあ主要ってわけではないので割愛。
とにかくDelayとFeedbackがどのディレイにも搭載されている最重要パラメータになる。
ということで今回はここまで。
次回は実際にディレイを使って目的別にパラメータの追い込みをやってみようと思う。
ではでは。