昨年の黒金を皮切りにプラグインエフェクトをいろいろと買い揃えた。
もともと筆者は音作りからミキシングまで、アンプシミュレーター以外は全てWavesのプラグインで完結させていた人間。
Wavesがあれば他はいらん!
っと思っていた。
Wavesのプラグインは余計な音質の変化が少なく、操作性も優秀で非常に扱いやすいモノが多い。
また、ややこしい問題や面倒な作業を簡単に解決してくれる便利すぎてやめられないプラグインや、ビンテージコンプや著名なチャンネルストリップのモデリングプラグインもラインナップされているので、音作りからミキシング、マスタリングまで、Wavesのプラグインがあればほぼほぼ対応できていたからだ。
筆者のWavesとの付き合いは、7年ほど前に勢いで購入したPlatinum Bundleに始まり、震える手を抑えながらクリックしたHorizonへのアップグレード、Scheps 73、H-EQ、C6・・・ああ、嫁にバレたら殺される。
・・・ダウンロード販売万歳。
ま、というわけでこれからもWaves以外のプラグインエフェクトを購入することは多分ないんだろうな~と思っていた。
が、その日は突然やってきた。
あれは雪が降りつづく冬の夜だった。
オレは仕事でNYに来ていた。
・・・嘘だ。
山形だ。
仕事を片付け、ホテルのベッドの上で携帯をいじっていたオレは、たまたま見ていたサイトで+10,000円でオールオプションOKという化け物じみたデリ○ル嬢を見つけたんだ。
驚いたよ。
地方にこんなヤツがいるなんて。
もちろんすぐに電話したさ。
全てのオプションがOKなヤツってなかなかいな・・・あ、この話じゃなかった。
このサイトでも記事にしたが、筆者は昨年の夏ごろにUniversal AudioのApollo Twinというオーディオインターフェースを購入した。
DSPが搭載されており、同社のUAD-2プラグインが利用できるというスグレモノだ。
Apollo TwinにはあらかじめいくつかのUAD-2プラグインのライセンスがバンドルされているのだが、実は筆者、610以外にはあまり興味がなく1176やLA-2Aなどのプラグインは立ち上げてもいなかった。
DSP2基では挿せる数も限られているし、所詮レガシーバージョンだし、1176もLA-2AもWavesのCLAがあるし、なんて思っていたからだ。
で、つい最近、たまたま、ほんとにたまたま気まぐれでUAD-2の1176をキックに挿してみた。
・・・えーーーーーーーっ!!??
驚いた。
WavesのCLAとは全くの別物。
得られる質感と太さ、パンチの効き具合、前にググッとくる感じ、どれをとってもWavesのCLAとは比べ物にならないほどの存在感。(・・・主観。)
えっ?えっ?じゃあLA-2Aは?
・・・な、なんじゃこりゃーーーーーーーーーー!!!!!!!
1176以上の衝撃。
こちらもとてつもない存在感を醸し出すではないか!
CLAって何だったんだろうと思ってしまったほどだ。
感動ものである。
例えるなら・・そう、初めてダイレクトでチチを揉ませてもらった時のあの感動だ。
あ、初めてこのサイトを訪れた方に言っておくが、筆者はいつもは真面目に記事を書いている。
今日はたまたまこんな気分なだけだ。
・・・信じてくれ。
で、こうなってくると気になってくるのがNeve 1073。
デモをヴォーカルに挿して、おそるおそるプリアンプとHighをブーストしてみる。
・・・きっ、きっ、きもちいいーーーーーーー!!!!!!!!
驚いた。
これが本物のNeveか。(いや、プラグインだ。)
例えるなら・・そう、フェラーリだ。
・・・あ、念のため言っておくが、ここでいうフェラーリとはフェ◯◯オのことだ。
このサイトにも今では1日数百人の老若男女が訪れる。
隠語を使わざるを得ないんだ。
・・・察してくれ。
で、Universal Audioのオンラインストアで、
Neve 1073 Preamp & EQ Plug-In Collection
Analog Classics Pro プラグイン・バンドル(1073、LA-2A、Pultec EQのバンドル)
を即購入。
嫁よ、許せ。
これはお前に優しく接するためにはどうしても必要なものなんだ。
まあ、こういったビンテージ機材のシミュレートプラグインは何のジャンルにでも使える万能タイプでというわけではないので、
・モデリング系はUAD-2
・ナチュラル系、便利プラグイン系はWaves
という具合で使い分けることになりそうである。
もしも、筆者のようにWavesのCLAシリーズやScheps 73しか知らずに、それが1176や1073のような名機の質感や得られる効果だと思っているユーザーがいるとしたら、ぜひともUAD-2は試してもらいたい。
間違いなくWavesのそれらとは全く違う質感を得られる。
誤解のないように言っておくが、Wavesのプラグインは非常に優秀。
これからも使い続ける。
ただし、ビンテージ機材のモデリングプラグインで得られる質感についてはUniversal Audioに軍配があがるとしか言いようがない。
あ、あくまで得られる質感の話である。
実機にどのくらい忠実なのかという点については実機をいじったことのない筆者にはわからない。