さて、今回はボーカルレコーディング向けのコンデンサマイクの特集。
ボーカルの空気感や生々しさをしっかりとレコーディングするためには、繊細かつ感度の高いコンデンサマイクが必需品。
ダイナミックマイクに比べて高価なものが多いがその恩恵は絶大。
ボカロ以外の歌ものを作るDTMerなら1本は持ってしておきたいところである。
かなり高価なものが多くなかなか手が出しにくいイメージがあるが、最近はリースナブルなモデルも増えている。
今回は、素人でも買いやすいリーズナブルモデルから業界標準となっているハイレベルモデルまでいろいろなコンデンサマイクを集めてみた。
リーズナブルモデル
RODE NT1-A
RODEはオーストラリアのマイクロフォンブランド。
NT1-Aは、リーズナブルコンデンサマイクの先駆者であるRODE「NT1」の後継機種。
NT1は全世界で高い評価を得ており、2003年度EDITORS CHOICEも受賞している。
1万円代で手に入れることができるハイクオリティコンデンサマイク。
コスパの高いボーカル用コンデンサマイクを探しているならこれで決まり。
単一指向性。
RODE NT2-A
同じくRODE「NT2」の後継モデル。
同じく受賞歴もあるコスパ激高ハイクオリティコンデンサマイク。
指向性、PAD、ローカットを3段階で切り替え可能でNT1よりも汎用性が高く、様々なレコーディングニーズに対応する。
指向性切替式。
RODE NTK
RODEの真空管モデル。
非常にリッチな音でボーカルがレコーディングできる。
コスパ激高で筆者一押しの一本。
単一指向性。
Blue Baby Bottle
独特のルックスで有名なBlueのリーズナブルモデル。
同社のハイエンドマイク「Bottle」の弟的立ち位置でBottleに非常に似たキャラクターだが決して真空管モデルではない。
低音を多く含んだ温かみのある音が特徴でアコースティックな楽曲に向いた音。
Blueの音が好きだけど手が出せないというユーザーにオススメ。
単一指向性。
AKG C214
後述C414の単一指向性モデル。
なのだが、C414とは似て非なる音と言われている。
C414の音が好きだけど手が出ないというユーザーにオススメ。
AKG C414XLS
定番スタジオコンデンサマイク。
評価も非常に高く、多くのアーティストがレコーディングでも使用している。
この価格帯では敵はないと思う。
10万円出せるならこれが本命。
指向性切替式。
NEUMANN U87Ai
世界的に有名なハイエンドコンデンサマイク。
幅広い目的で使用できるオールマイティな業界スタンダード。
圧倒的な音質と存在感を得られる最高の1本。
20万出せるならこれが本命。
・・・いや、出せなくても本命。
指向性切替式。
Blue Bottle
独特のルックスで有名なBuleのフラッグシップ真空管モデル。
温かみのある低音が強めの音が特徴で、有名アーティストにも愛用者が多い。
Baby Bottle同様アコースティックな楽曲に向いた音。
独特の音なので汎用性は決して高くないが金があるなら一本持っておきたい。
「この曲はBlueで録るか。」
とか筆者も言ってみたい。
また、このBlueは別売りのカプセルを装着することで様々なキャラクターを得ることもできる。
単一指向性(標準B6カプセル装備時)。