業界標準DAWとして不動の地位を築いているAVIDのPro Toolsと、ハイクオリティオーディオインターフェースで有名なApogeeのオーディオインターフェース「Duet」「Quartet」をバンドルしたパッケージがAVIDから発表された。
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Pro Toolsは、ご存知業界標準のDAW。
Apogeeは、MacやiOS向けの製品を販売するブランドで、ApogeeシリーズDuetとQuartetは一般ユーザー向けのプロクオリティオーディオインターフェースである。
単品で販売されている現行のDuetとQuartetはMacに合わせた?オシャレなシルバーのボディだが、今回バンドルされるのは、AVID仕様のブラックボディ。
・・・それだけ?
なんて思ったらすごい事実が隠されていた。
なんと・・・
Windowsに対応してるじゃないですか!
嬉しいことに今までMac専用を貫き通してきたApogeeがついにWindowsに対応するわけだ。
これ、ちょっとした事件である。
「ApogeeはMacのもの」
それがDTMの世界の常識でもあった。
WindowsユーザーはApogee製品を使いたくても使うことが出来なかったわけである。
今回の事件はWindowsユーザーにとってはかなり嬉しい事件である。
・・・が、もちろんAVID。
ただでこんなことはしない。
きっちりお得意の縛りを付けている。
一つ目は、ApogeeはWindows対応製品は単品ではリリースしない。
そう、Windows対応Apogee製品が欲しければ、Pro Toolsも一緒に買わなければいけない。
二つ目は、Windows対応Apogee製品の動作を保証するDAWはPro Toolsだけ。
つまりCUBASEやSONARでの動作保証はされないのである。
この縛りは、裏を返せば業界標準DAWであるが故の安定した動作を提供する為なのだろうが・・・。
さすがAVID。
Pro toolsは業界標準と言われているが、それはいわゆる「お仕事」での話。
一般ユーザー間でのシェアはそれほど高くはない。
今までにもAVIDは、オーディオインターフェースの縛りを排除したり、M-AUDIOを子会社にしたりと一般ユーザー間でのシェアを拡大させる為にいろんなことをやってきてきた経緯がある。
今回のWindows対応Apogee製品とのタッグでさらなる一般ユーザー間のシェア拡大を狙いたいというところだろう。
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