DTMをやるのにあると便利なもの

パソコンってものには文字を打つためのキーボードとマウスしかない。
当然、DTMにおいて曲のデータを入力、編集するときもこれらを使うことになるわけだが、実際に楽器が出来る人やミキサーなどの機材に慣れている人の場合、この作業が非常にめんどくさく感じてしまう。
実際に楽器を弾いてレコーディングすれば2、3分で済むものが、マウスで全てのノートを入力して細かな調整をするとなると数十分は掛かる。
サウンドメイクやミキシングのときも、同時に複数のフェーダーを調整することが出来ないので非常に煩わしい。
経験者の場合、かなり早い段階で「手元に鍵盤やツマミがあったらな〜」と思うはずだ。
世の中にはこんなニーズに応える機材もいろいろとある。
ということで、ここでは無ければ無いで何とかなるが、あると非常に便利なアイテムを紹介したいと思う。

1.MIDIキーボード


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見た目はよく見かけるキーボードやシンセサイザーなどと一緒だが、MIDIキーボードはそれ自体に『音源』が入っていない。
つまり、それ単体では音が出ない。
DTMで使用する音源は、パソコンにインストールするタイプの実際には形の存在しないヴァーチャルな楽器。
このMIDIキーボードをコンピュータに接続すると、そんなバーチャルな楽器を実際の楽器のように手元で演奏することが出来るようになる。
タッチの強さやタイミングも本物の楽器のように入力できるので、マウスで打ち込むよりもリアル、且つスピーディーにデータの入力が出来るようになる。
実際にやってみるとわかるが、作業効率や表現力は飛躍的に向上する。
逆に、タッチの強弱を無くす機能も付いているので(付いていないものも有り)、一定の強さで音を入力することもできる。
また、実際に弾くとなるとミスやタイミングのずれが心配だという人もいるかもしれないがご安心を。
DAW・音楽製作ソフトのクォンタイズという機能を使えば、後から簡単にミスやタイミングの補正が出来る。
サスティンペダルをつなげばピアノのダンパーベダルを使った演奏も入力できるので、鍵盤楽器を弾ける人は間違いなく導入したほうがいいだろう。
鍵盤の数も、25鍵、37鍵、49鍵、61鍵、88鍵と様々なモデルがあるので、ちょっとしたメロディーを入力する程度なら25鍵、本格的に両手で弾いて入力したいのなら88鍵というふうに用途によって選ぶと良いだろう。
また、最近は後述するMIDIパッドやコントロールサーフェースの機能も備えた1台3役をこなしてくれるような高機能なモデルも多い。

オススメのMIDIキーボード

2.MIDIパッド


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基本的にはMIDIキーボードと用途は同じだが、こちらは鍵盤のかわりにゴムのような素材のパッドが複数付いている。
ドラム等のリズムパートを入力するときに便利な代物。
AKAIのハードのサンプラーなんかを使う感覚で打ち込みをしたいような場合はこいつがあると便利。
また、最近はMIDIパッドに音源やシーケンス機能を備えたハイブリッドサンプラーという形の製品も多い。
そういったモデルを購入する場合は、通常のMIDIパッドとしても使えるかどうかは確認しておいた方がいいと思う。

オススメのMIDIパッド

3.コントロールサーフェース


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DAW・音楽製作ソフトにはミキサーの機能も付いているが、実際のフェーダーやツマミは手元にはない。
画面に表示されるフェーダーやツマミをマウスでドラッグしてコントロールする。
そこで登場するのがコントロールサーフェース。
再生、録音ボタンやトラックのミュートやソロボタン、レベルフェーダーなどが搭載されており、実際のミキサーのような感覚でDAW上のミキサーをコントロールすることが出来るようになる。
・・・まあ正直、MTRやコンソールを触ったことが無い人であれば無くてもあまり問題無いかもしれない。
オススメのコントロールサーフェース

4.プラグイン・エフェクト


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もう一つ、予算に余裕があれば検討して欲しいものがある。
ギタリストやミキシング経験者経験はご存知かと思うが、音作りや曲を仕上げる『ミキシング』という作業のツールとして『エフェクター(エフェクト)』というものがある。
エフェクターとは、簡単に言えば音を加工する道具。
DTMの場合、ハードのエフェクターの他にソフトのエフェクターを使用することが出来る。
ハードのエフェクターは何かと高額なものが多く、ラック式のエフェクトになると一般家庭に持ち込むには限界がある。
対して、ソフトのエフェクターはハードに比べてかなり安価で、インストールしてしまえば場所に困ることもない。
そんなこともあり、最近の主流は専らソフトのエフェクト(DTM界に限った話)。
もちろんソフトのエフェクトを使っているプロもたくさんいる。
現在は、DAW・音楽製作ソフトを購入すれば基本的なエフェクトがバンドルされている場合が多いので、予算が限られている場合は優先順位を下げていいとは思うが、単品で販売されているエフェクトはやっぱり質が良い。
ミキシングまで自分でやって、楽曲を世に送り出す予定の人は是非とも検討してみてほしい。
「音源」と同じくWin専用、Mac専用、VSTやAU等のプラグインの規格も存在するので購入するときは注意。

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