Native Instrumentsからメールが来た。
KOMPLETE2~9ユーザー
KOMPLETE KONTROL-Sシリーズ購入でKOMPLETE10へのアップデートが無料に。
KOMPLETE8、9 ULTIMATEユーザー
KOMPLETE KONTROL-Sシリーズ購入でKOMPLETE 10 ULTIMATEへのアップデートが半額に。
・・・はあ。
ちょっとさすがに物申す。
また既存ユーザーを敵に回しましたな。
やるならリリースのタイミングだったでしょう。
「ふざけんな!俺は定価で両方揃えたんだぞ!」
というユーザーの声が聞こえてくる。
そして、多分これでも売れない。
結局のところ一番安い25鍵モデルでも最低6万円は払うわけですよ。
逆なら買ってもよかったですけど。
10にアップデートすればKONTROL-Sが付いてくる!
25鍵なら無料!49鍵盤ならプラス9,800円!61鍵ならプラス19,800円
みたいな?
KOMPLETE KONTROLが売れない理由はいくつかあると思う。
一つ目は「価格設定」。
この価格設定は無い。
プレミアム感や付加価値を前面に出した強気の価格設定なのだろうが、そもそもユーザーが魅力を感じないような価格にしてもそりゃ売れん。
25鍵で6万って。
KEYLABを見習ってほしい。
KEYLAB何てANALOG LABが付いて2万5千円ですぜ?
「BitWig Studio」がバンドルされても3万2千円。
音源無しの25鍵MIDIキーボードに6万も出すか?
2つ目は「KOREの亡霊」。
Native InstrumentsはKOMPLETEを統合する目的でKOREというソフト&ハードを展開していた。
専用のハードでKOMPLETEのあらゆる音源をコントロールできるという製品だったのだが、今では完全に姿を消した。
KOREに飛びついたユーザーは多かった。
KOMPLETEの膨大な音色をシームレスに扱えるという言葉は、当時かなり魅力を感じる言葉だったからだ。
筆者もその一人だが、しばらくするとKOREを立ち上げなくなった。
そして、数か月後にはハードウェアをPCから外していた。
理由はシンプル。
思ったほど便利じゃなかったからだ。
しかも、途中からKORE SOUNDたるものをリリースし始め、KOREとKOMPLETEを切り離すような動きを見せ始める。
そして、さんざんユーザーをかき回した挙句、NI自体が統合化をあきらめるかのようにKOREは姿を消していったのである。
個人的にはNIの「ハード」と「統合化」という言葉に対するイメージはここでガタガタに崩れたように思う。
当然、既存KOMPLETEユーザーは今回のKOMPLETE KOTROLにKOREの亡霊を見るわけですよ。
そして・・・・5月からはKOMPLETE KONTROLに10種類のKOMPLETEインストゥルメントとエフェクトをバンドルしたKOMPLETE SELECTたるものが付属する。
ほら、変な匂いが既に・・・・。
また既存ユーザーを怒らせる。
確かにMaschineはヒットした。
しかし、Maschineの市場はKOMPLETEの市場とはまた別。
Maschineが成功したからと言って、MaschineとKOMPLETEをくっつける必要はないし、KOMPLETE用のハードを作る必要もない。
挙句、こんな売り方。
大丈夫ですか?
NIさん。