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【2018年】ギターレコーディング特化型オーディオインターフェース特集。

どもども。

今回はギターレコーディング特化型オーディオインターフェース特集。
4年ほど前にも同じテーマで特集記事を書いたが、各ブランドのラインナップも大分変わってきたので改めてまとめてみることにした。

Line6 Sonic Port

人気ハードアンプシミュレーターHelixやPODシリーズでおなじみLine6iOS機器専用ギター入力特化型インターフェース。
24bit/48kHzでの録音に対応し、ギター入力端子の他にミニステレオ・ライン入力、フォーン・モノ/ステレオ対応ギター/ラインレベル出力、1/8″ ミニステレオ・ヘッドフォン出力を備える。
無償提供のiOS用App「Mobile POD」を使用することにより、32アンプ、16エフェクト、16スピーカー・キャビネットのサウンドを利用可能。
また、サウンドプリセットも10,000以上搭載しており、手軽にiOS上でPODサウンドを鳴らすことが出来る。
iOS版のGarageBandやJその他のCoreAudio対応音楽アプリでレコーディングが可能。
iOS端末専用。

LINE6 Sonic Port VX

前述Sonic Portの上位機種でこちらはiOS端末の他にMac/Winでの動作に対応している。
その他の違いとしてはゼロレイテンシーモニタリング、1/4バランス・ステレオ出力の搭載などがあるが、最大の違いはプリアンプを装備したコンデンサマイクを内蔵している点。
これ一台でギターをはじめ、ボーカルからパーカッションサウンドなどの様々な音源をレコーディングすることができる。
バランス・ステレオ出力でスタジオモニターに送れるのもGood。
マイクスタンド・アダプター付き卓上スタンドが同梱されているのもうれしい。
こちらもiOS用App「Mobile POD」が付属。
32アンプ、16エフェクト、16スピーカー・キャビネットのサウンドを利用可能。
Mac/PC/iOS端末対応。

Apogee JAM 96k

ギターサウンドをMac/iOS端末に取り込むために設計されたApogeeのギター入力向けインターフェース。
現在ではWin環境での動作にも対応しており、iOS/Mac対応モデルとWin/Mac対応モデルの2種類がリリースされている。
通常のオーディオインターフェースとは異なり、ギター入力以外の端子は存在せず、Mac/PCもしくはiOS端末から入力された音が出力される。
24bit/96kHzでの録音に対応しており、PureDIGITAL技術によりノイズレスを実現。
また真空管アンプのパンチあるトーンを生むディスクリート、クラスA 回路を搭載しており、ギターレコーディングに特化したレコーディングが可能となっている。
単体での外部出力能力は低いが、同価格帯の製品の中ではそのサウンドに定評がある。
Mac/Win/iOS端末対応。

IK Multimedia iRig HD2

IK Multimediaのギターレコーディング向けオーディオインターフェース「iRig HD」の最新版。
24bit/96kHzでの録音に対応し、シンセやキーボード、ミキサーなどからのライン・レベル信号にも対応している。
モニター音量を調節できるヘッドフォン出力端子、アンプ接続用の1/4標準出力端子、エフェクト/ドライを切替可能なFX/THRUスイッチなども搭載。
AmpliTube 4 for Mac/PC(製品登録後、ユーザーエリアからダウンロード提供)、AmpliTube for iOSフルバージョンが付属。
Mac/Win/iOS端末で使用可能。

IK Multimedia iRig PRO I/O

同じくIK Multimediaの小型オーディオ/MIDIインターフェース。
24bit/96kHzのレコーディングに対応。
ファンタム電源搭載のXLRコンボ端子を搭載しており、コンデンサマイクを使ったボーカルなどのレコーディングにも対応する。
また、MIDIインターフェース機能も備えており、MIDIキーボードを接続してアプリやソフト音源の演奏も可能。
付属ソフトウェアも豪華で、
・AmpliTube 4 for Mac/PC
・SampleTank 3 SE
・T-RackS Deluxe
・Mic Room
・AmpliTube CS for iOS
総額6万円分のソフトウェアが付属する。
Mac/Win/iOS端末で使用可能。

IK Multimedia iRig Stomp I/O

24bit/96kHzに対応したオーディオインターフェースに4つのフット・スイッチ、エクスプレッション・ペダルが付いたペダルボードコントローラー。
MIDI入出力も備えており、ソフトアンプシミュレーター等のさまざまなパラメーターを足元でコントロール可能。
入力端子はファンタム電源付きXLRと1/4インチ標準のコンボ端子を採用しており、ボーカル録音にも対応する。
また、付属ソフトウェアが非常に豪華で、
・AmpliTube 4 Deluxe
・AmpliTube for iPhone and iPad
・AmpliTube Acoustic
・VocaLive
・Mic Room
・T-RackSプロセッサー( White 2A、Black 76、VC-670, EQP-1A、Mic Room )
・Ableton® Live 9 Lite™
と、総額10万円分のソフトウェアが付属する。
Mac/Win/iOS端末対応。

オーディオインターフェース機能搭載のアンプシミュレーター

最近のハードアンプシミュレーターはオーディオインターフェースとしての機能も備えているものが多い。
もちろんメインはアンプシミュレーターなので、ベラボーに高いサンプリング周波数やハイスペックオーディオインターフェースのようなクリアな出音を期待するのはちょっと危険だが、別途オーディオインターフェースを用意しなくてもレコーディングが出来る。

Line6 POD HDシリーズ

POD HD500X

ご存じLine6のアンプシミュレーターPODシリーズの最新版。
30種類のアンプ、29種類のプリアンプ、17種類以上のキャビネット、8種類のマイク、100種類以上のエフェクターを搭載。
ライブでも使いこなせるエクスプレッションペダルやフットスイッチ内蔵モデル。
USB接続オーディオインターフェースとしての機能を搭載しており24bit/48kHzでのレコーディングが可能。

POD HD Pro

line6 Helixシリーズ

Helix Floor

次世代のHXモデリング技術が搭載されたLine6のフラッグシップシリーズ。
リアルさを追求した70×アンプ、37×キャビネット、16×マイク、111×エフェクトを搭載。
8イン/8アウト、24bit/96kHzレコーディング対応のオーディオ・インターフェースとしての機能も搭載されており、ファンタム電源、マイクプリ搭載なのでコンデンサマイク等の接続も可能。
DI音(クリーンサウンド)でのレコーディング、Helixを通してのリアンプが可能な点もGood。

Helix Rack
Helix LT

まとめ

いかがだっただろうか?
まあ各ブランドが1万円ほどで192kHzのレコーディングに対応するオーディオインターフェースをリリースしている現在では、ギターレコーディング向けのインターフェースをチョイスすることにスペック面でのメリットを見出すのはなかなか難しいのが正直なところ。
まあぶっちゃけ192kHzもいるのかとも思うが、高サンプリングレートに対応する分にはなんの問題もないし、DAWの機能限定版も付属するし、アンプシミュレータープラグインも付属する。
文句のつけようがない。
となると、この類の製品のセールスポイントはギター小僧にとってどんだけ魅力的な+αが付いているかになる。
例えばIK MultimediaのiRigシリーズには人気のソフトアンプシミュレーター「Amplitube4」や「AmpliTube for iOS」などが付属する。
これは単純にギターをMac/PC、iOS端末に繋いで鳴らしたいというユーザーにとってはかなり魅力的な+α。
また、iRig HD2にはアンプ出力用の1/4標準出力端子が装備されている点や、FX/THRU切替スイッチが装備されている点もギター小僧にはありがたい。
iRig Stompには太っ腹に「AmpliTube 4 Deluxe」が付属。
しかもそいつを足元でコントロールできるのでライブやスタジオで非常に便利。
単独でMIDIフット・コントローラーとしても動作するのでAmpliTube以外のエフェクトをコントロールすることも出来る。
Sonic Port VXなんてiOS用のアンプシミュレーターMobile PODが付属するうえにコンデンサマイクまで付いている。
Mac/PCユーザーにとってはちとさみしい気もするが、iOSユーザーにとっては最高のおもちゃだ。
今の若者がうらやましい。
そう考えるとなかなか魅力的なラインナップ。
個人的にはLine6のPOD STUDIOの動きが数年前から止まってしまっているのがちょっと残念。
POD Farmに動きがないので仕方なしか。
Helix Nativeに移行しなさいってことなのかな~とは思うが、ちょっと敷居が高いというのが本音。
Helix Nativeと1万円のオーディオインターフェースを買うとなれば5万円強が吹っ飛ぶわけで・・・。
Helixに手が届かないユーザーに対して新しいアクションが欲しい。

ではでは。