音圧アップの最終兵器。Slate Digitalの「FG-X」を試す。

全国の「」に悩める青少年諸君!!

・・・あ、間違えた

全国の「音圧」に悩めるDTMer諸君!!

喜びたまえ。

君のその悩みはきっとこのプラグインが解決してくれるだろう。

その名は「FG-X」。

fgx

Slate Digitalというブランドがリリースしているコンプレッサーとレベルコントローラー(マキシマイザー)からなるマスタリング用エフェクトである。

マキシマイザーと言えばWavesの「L3」や「L3-16」が定番だろうか?
しかし、ご存知の通りこれらを駆使しても市販のCDレベルの音圧に到達するのは難しい。
いや、到達することは可能なのだろうが間違いなく音楽的に崩壊していく
特に生楽器系の音楽についてはその崩壊っぷりは顕著。
今もなお、頭を悩ませているDTMerも多いのではないかと思う。
筆者もその一人。

「やっぱりあの(市販CDの)音圧は無理だな・・・。」

なんて思って今まで生きてきたのだが・・・どうやらそんな時代はとうの昔に終焉を迎えていたようだ
本家サイトでデモ(無料)がダウンロードできるので是非とも試してみてほしい。
筆者のような嘘だけで30年生き抜いてきた人間もたまには本当のコトを言うということが分かってもらえるはずだ。

少しだけその概要を紹介。
FG-Xはマスタリング・コンプレッサー「FG-Comp」と新開発アルゴリズムを採用した驚異のレベルコントローラー「FG-Level」の2つのセクションからなるエフェクト。
作業スタイルに合わせて自由に設定を変更できるメータリングセクションも搭載されている。

まずは「FG-Comp」。

fgx2

見た目は至って普通のコンプレッサーなのだが、驚くべきはそのクリアな圧縮音。
普通コンプで音を潰せば少なからず圧縮感を感じるものじゃないですか。
ところがこいつはかなり深くぶっ潰さない限り圧縮感をほぼ感じない
スレッショルドを下げていくとどんどん音は小さくなってくのだが「あれ?これ、ちゃんと音潰してんの?」っと不安を覚えるレベルだ。
クリアに音を潰したいというニーズにはもってこいのコンプレッサーだ。

そして「FG-Level」。

fgx3

ここがいわゆるマキシマイザーセクションなのだが、とにかく真ん中のGAINを実際に回してみてほしいんですわ。
当然みるみる音圧が上がっていくのだが、全くと言っていいほど音楽的崩壊が起きない。
例えば、Wavesの「L3-16」なんかを使う時って「ん〜、ここが限界か〜?」って値を模索するじゃないですか。
ところがFG-Xの場合、「ん〜、ここが限界か〜?」っと思う前に・・・おそらく市販CDの音圧に到達している。

とにかくすごい。

すんごいエロい。

最後にメーターセクション。

fgx4

・・・ま、見やすい。

あ、ちゃんとRMSメーターも付いてる。

カスタマイズできるみたい。

・・・以上。

まあ筆者自身もまだそこまでイジりたおしてはいないのだが、ファーストインプレッションでもかなりの衝撃。

音圧で悩んでいる人は是非お試しあれ。

Slate Digital FG-X